フランスがもっとわかる! |
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今週は、パリの自転車道の取材です。
昨年夏から始まったレンタサイクルのヴェリブVelibをフォーカスするのではなく、どのように自転車道がパリで整備されているかがテーマ。 私自身、ここ2週間天気もいいので、ヴェリブを毎日、大活用しています。 300mおきに駐輪場があって、自転車をどこでも借りれて、どこでも乗り捨てができるシステムは、身軽に動くのに理想的。 このヴェリブのために、自転車道が2年位前から整備されたのだろうと思ったら、もっと、もっと前からでした。 大規模に整備され始めたのは、96年の夏から。 95年に歴史に残るほどの大ストライキがあり、1ヶ月以上公共交通網が完全麻痺。地下鉄に替わる手段として、自転車通勤する人(せざるをえなかったのですが)が増え、ストが終了した後も、慣れると結構気持ちの良い自転車の愛好者が増加。 その風潮を受け、前のパリ市長だったティベリ氏のもとで、96年から2001年までに約200kmの自転車道が整備。 その後、選ばれたドラヌエ市長のもとで2001年から2007年に、あたらに200kmが整備。現在、パリには約400kmの自転車道があります。 #
by toshikamada
| 2008-07-30 09:15
職人が大好きです。(何度も書いていますが)
ライフワークにしたいくらい。そのためには、何か表現できるぴったりのメディアを探さなくてはいけません。 現在、9月30日からケ・ブランリー美術館で行われる「民藝展」の小さな紹介記事を書くためにリサーチ中。大正15年(1926年)頃から柳宗悦を中心に盛り上げられた「日常の美」を見つめなおす運動と作品をフィーチャーした展覧会になりそうです。 今までお仕事でかかわった伝統工芸品というと、、 輪島漆器 淡路島線香 薩摩切り子 大島紡 フランスで取材したのは 扇職人 造花職人 飾り紐職人 活字職人 楽器製造職人 家具修理職人 額縁職人 ステンドグラス職人 などなど 前の仕事では、歌舞伎や文楽、能楽をちょっとかじりました。 伝統が受け継がれていく職人世界、こらからもお仕事で深くかかわっていきたいものです。展覧会も楽しみです。 #
by toshikamada
| 2008-07-14 02:01
| 職人
フランスをちょっと離れました。
ポルトガルに初めて行ってきました。今回はお仕事でなく、プライベートです。 ポルトと首都のリスボンです。 似ているところがいろいろありました、日本と。 鎖国時代に欧州といえばポルトガルから影響を受けた日本だけありますね。 多くのルーツがここにあったのか?という感じでした。 まず、食事。 ポルトガルと云えば塩だらですが、これはあまり日本人の口に合いません。 が、いわしやあじの素あげ、鴨のチャーハン(チャーチュ入りの焼飯のよう)など素材を生かして、素朴な一品が多いです。が、失敗したな、と思ったのは、醤油の小さなパックを持って行かなかったこと。あまり調味料をきかせないポルトガル料理には、ちょっと醤油をたらしたら抜群に美味しくなるのになぁ(特に日本人にとって)というのを事前にきいていたのにもかかわらず、忘れました。後悔。。。(そういえば、村上春樹の「遠い太鼓」のギリシア旅行のところにも醤油の件が書いてありましたよね) 物価が安い国でした。 また、行きたくなる場所です。 #
by toshikamada
| 2008-07-13 07:37
| ヨーロッパ
先週末に久しぶりにリヨンに行ってきました。
美食の国、フランスの中でも「美食の首都」と言われるリヨンは素敵な街です。 ①なによりも、美味しいものが、パリよりももっと安い値段で食べられる ②ワイン(ブルゴーニュ、ボジョレ)、鶏(ブレス)、肉(シャロン)、チーズ(サン・マルセラン)、魚(地中海から川で運ばれてくる)とトップレベルの食材がリヨンという街に運ばれてきます。 今回、リヨンは3回目だったので、何故リヨンが美食の街になったかを探ってみました。 リヨンの名物といえば、ソシソンとロゼッタ(サラミ)、アンドィイエット(もつ系ソーセジ)、クネル(魚のすり身のグラタン)があり、豚肉加工品が多いです。 何故、豚なのか? 歴史に由来しているそう。 リヨンは、15世紀〜16世紀のルイ11世の治世に、「foire見本市」を行う権利を得たそう。それで、毎年4回ほど、見本市を開催して、多くの金持ち(ブルジョワや銀行員)がリヨンを訪れ、投資をした。フィレンチェのメディチ家もわざわざ来たくらい。そのため、リヨンは豊かな街になりました。今でもリヨンの旧市街は、15世紀のしっかりした建物が健在しています。 19世紀頃に、絹産業がリヨンの街で栄えます。繊維業はその頃、労働者は朝から晩まで働かなくてはいけないので、力をつけるしっかりしたものを食べる必要がありました。豚は牛や他の食材に比べて、安かったので、豚肉加工品や豚もつ系は値段が安く、エネルギーを蓄えられるものだったので、みんなが食べるようになって、リヨン名物になったんだそう。 豚肉加工品には、それほど執着のない私ですが、リヨンではいろいろ試したくなります。 今回の取材は、日曜日の午後に着き、月曜日の夕方には出発という、市場les hallesが丁度閉まっている時だったので残念です。市場では、ポール・ボキューズも食材を仕入れるというお店がいっぱいあるのに。 お土産買えなくて、残念でした。。 #
by toshikamada
| 2008-06-28 07:49
| 食
6月21日は、一年で一番日照時間が長い夏至の日。
1982年に文化相のジャック・ラングが提唱した夜を明かして音楽を演奏する楽しみを分かち合うための「音楽の日」は、今年で27年目を迎えます。今夜の大イベントに向けて、パリの街角のいたるところで仮設舞台が着々と設置されています。 私が、今いるバスティーユ近辺もしかり。バスティーユ広場、リプブリック広場、コンコルド広場などがメインのコンサート会場になります。有名アーティストを招聘して、市民は無料でコンサートを楽しめます。ロックが好きな私は、オアシスやレニー・クラビッツのコンサートを聞けて嬉しかったのを覚えています。でも、人、人、人、なのでゆっくり堪能するためには、早くから場所取りをしないといけませんけど。コンサートはたいてい20時頃から始まります。 音楽の日は、若者を中心としたフランス人に音楽を演奏する楽しみを提供するためのもの。それに、ヨーロッパの夏の快適な一夜を家族と、友人と、外出して楽しでもらうためのもの。この日は、アマチュアのミュージシャン達が、道で、カフェやレストランの前で演奏できます。人に聞かせるためならば、やる気も起きますよね。 夏の縁日みたいなものです。特別な目的もなく、街を歩きながら、いろんな音楽(ポップ、ロック、テクノ、ラテン、クラシックなんでもあり)の生演奏を聞きかじる。新しい発見があるかもしれないし、一緒にいる友達と音楽について何かを語れるかもしれない。と、すてきな一夜なのです。 多くのフランス人が楽しみにしている音楽の日。(繁華街に住んでいる人は、朝まで音楽がなり続けるので、煩くて眠れないと文句を言う人もあり)現在では、(今年から開催する)ブリスベンやメルボルン、サンタフェ、フィリピンのセブなどを含めヨーロッパの国々はもちろんのこと、世界中に「音楽の日」が普及しています。 今年は、映画音楽がテーマ。映画音楽が生まれて100年の記念ということで。 明日朝早くにリヨンに向けて出発するので、今年は夜明かしできませんが、よい音楽が耳をかすめる事を期待して、パリの街を、自転車で散歩してみようかと思います。 #
by toshikamada
| 2008-06-21 21:17
| 文化
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